指す(見世物)

仮歌

指す

おまえは指を指す
おまえは指を

はじまりの鐘になる
鳥が群がる笛を吹く

カラカラと喉が鳴る
羊を見つけた鬼、王に

石を投げたなら
もう振り返らぬように
走れ

いつまでも続く
サルが笑う処刑場で
それでも指を指す見世物


これが二つ目の合図
これが二つ目の

花束を骨に挿す
しるしを付けてくようにそっと

くだらないものを
大切に抱くように
重ね

どこまでも続く
下り階段の勝利
それでも指を指す見世物


石を投げたなら
もう振り返らぬように
走れ

いつまでも続く
サルが笑う処刑場で
それでも指を指す見世物

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